デジタル化が進む中、2出力電源は貴重。
本件の引き合いは約10年前に遡ります。
当初、アナログ回路設計のためにDC12V→DC±5V対応の電源が必要でした。当時、デジタル化が進み、アナログ系回路に必要とされる2出力電源の市場が急速に縮小する中、国内の電源メーカーは徐々に撤退し始めていました。このため、長期的な保守性を考慮した選定に苦慮していました。お客様のデータベース上に他機種の当社製品の実績があったことから、問い合わせに至りました。生産完了の予定がないこと、小型形状、電気的仕様、および耐環境性など、要求仕様に合致することが評価され、当社製品が採用されました。現在も生産は継続しています。
選択肢が少ない中での選定課題
●課題1
オンボード型絶縁電源で2出力のものを探している。
●課題2
アナログ回路なので出力ノイズ・リップルはケアしたい。
●課題3
電力需要なので国内生産や長期供給性を重要視したい。
製品導入後の効果
●導入後の効果1
以前から2出力電源はラインナップにあり客先が求める仕様に合致した。
●導入後の効果2
当社製品はアナログ回路主流の時代から変わらず供給をしているので低リップル・ノイズ性が要求に合致した。
●導入後の効果3
純国産品であることを説明して安定的な供給性が担保できること、長期供給性については過去からの実績を評価いただく。
対象の製品
SS12-5D250
【タイプ】オンボード型
【容量】2~3W
【特徴】入力フィルタ内蔵 /入出力間絶縁 /高効率75~82% /広範囲な入力電圧 /高信頼性 /無負荷電流が少ない /5面メタルシールド /RoHS2指令対応 /アルミ電解コンデンサ不使用 /タンタルコンデンサ不使用