AGVの稼働時間を伸ばすため、入力電圧下限値を下げるセミカスタムを実施
これまでDC-DCコンバータやDC-ACインバータをご購入いただいている産業車両メーカー様。
AGVの制御用電源に100W~300W・DC48V入力の電源を使用されていました。
特注のAGV製造にあたり、アジア電子工業㈱ のDC-DCコンバータ「PMS48-24S12.5A」を検討いただきましたが、入力電圧範囲がDC36V~76Vのため、範囲の下限値に不足がありました。
AGVの駆動時間を長くするために入力電圧範囲の下限値を30Vにしたいとのご要望をいただき、設計技術部が検討 ・試作をした結果、入力電圧範囲の上限値をDC65Vにすることで、下限値をDC30Vにすることが技術的に可能であることが分かりました。
特注のAGV向け電源だったことから、台数は数台のオーダーでしたが、営業・設計・製造が柔軟に対応したことでセミカスタム品の開発・製造を実現しました。
AGV稼働時間延伸の課題
●課題1
市場にある300WのDC-DCコンバータに、入力電圧下限値がDC30Vの製品が見当たらない。
●課題2
特注製品向けのため、小ロットでカスタム対応できるメーカーを見つけないといけない。
アジア電子工業㈱へ相談して解決したこと
●導入後の効果1
標準品のPMS48-24S12.5Aの入力電圧範囲・DC36V~76VをDC30V~65Vにカスタムする提案を受け、要求仕様に合うDC-DCコンバータを入手することができた。
●導入後の効果2
小回りの効く対応により、小ロットながらカスタム品の開発・製造ができた。
対象の製品
PMS48-24S12.5A
【タイプ】ユニット型
【容量】240~300W
【特徴】入力フィルタ内蔵/入出力間絶縁(AC2000V)/高効率91~93%/広範囲な入力電圧/高信頼性/可変出力電圧±10%/3台まで並列運転可能/RoHS2指令対応/アルミ電解コンデンサ不使用/タンタルコンデンサ不使用