通信機器制御用DC-DCコンバータに「SQTシリーズ」を採用
地上テレビ放送がアナログ方式からデジタル方式へ移行する事が決まったころ、大手通信機器メーカー様にて制御基板への搭載を検討いただくことになりました。
アジア電子工業㈱以外のメーカーの製品も検討しており、価格面では他社メーカーが優勢でした。
お客様との商談の中で、製品のご紹介と当社の会社案内を実施し、当社の社是のひとつに『一度世に出した製品を生産し続けることを義務と考えます』があることをお伝えしたところ、非常に興味を持っていただきました。
お客様から「それは、例えば10年後に機器の交換が必要になると思うが、その際も同じ電源が入手出来る、という事ですか?」と問われ、即座に『はい。もちろんです。当社は生産中止しませんから』と回答したところ、前向きに検討していただき、その後正式に採用が決定しました。
お客様からは、「確かに価格は他社メーカーの方が安かったが、10年後に再入手出来る事が約束出来ているので10年後の再設計コストが下がる」と、長期的な視野に立った際のコストメリットを感じていただけました。
今でも定期的なご注文と生産中止有無の確認をいただいており、継続的な生産と『生産中止の予定は無い』という回答をし続けています。
製品寿命の長い通信設備の課題
●課題1
10年スパンで機器の保守のため電源部品の交換が発生するが、同じ電源が入手し続けられるか不安。
●課題2
コスト削減が課題。
アジア電子工業㈱ 製品採用の結果
●導入後の効果1
会社として「生産中止をしない」ことを前面に打ち出しており、入手性の不安がなくなった。
●導入後の効果2
10年ごとに電源が変わった場合、再設計や評価に多くの時間とコストが掛かる。長期供給されるおかげで、それらの検討をする必要なく結果的にコストダウンにつながっている。
SQTシリーズ
【タイプ】オンボード型
【容量】10~15W
【特徴】入力フィルタ内蔵 /入出力間絶縁AC1500V /高効率85~88% /リモートON/OFFコントロール /広範囲な入力電圧 /無負荷電流が少ない /5面メタルシールド /可変出力電圧±5%(単出力モデルのみ)(外付抵抗にて) /RoHS2指令対応 /アルミ電解コンデンサ不使用 /タンタルコンデンサ不使用